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オゾンラボ

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脱脂洗浄装置における臭気対策

◆ 課題

脱脂洗浄装置から発生する臭気(炭化水素系洗浄液および潤滑油からの揮発成分)に対して、 当社のアクアオゾンによる脱臭効果を確認する。

◆ 実験方法

有機溶剤を三角フラスコに投入し、空気をバブリングすることにより臭気を発生させ、その臭気をにおい袋に回収して臭気濃度を測定する(原臭気)
上記と同様にバブリングする空気にオゾンガスを所定濃度で混入し、次工程に設けた水を貯めた三角フラスコに臭気を供給(バブリング)して臭気を水吸着した後、 その臭気をにおい袋に回収して臭気濃度を測定する(脱臭後臭気)
参考として、水吸着のみで脱臭処理した臭気を測定する(水吸着脱臭)
脱臭効果の確認は、臭気をにおい袋に回収し、臭覚を用いた臭気簡易評価法 (二点比較式臭袋法)による臭気濃度の測定結果を用いて評価する
参考として、新コスモス電機製ニオイセンサーXP329mによる測定も実施する

脱臭効果 = 1 ―( 脱臭後の臭気濃度 ÷ 原臭気の臭気濃度 )

実験装置

◆ 実験結果

脱臭効果について下記の結果を得た。

炭化水素系洗浄液 官能評価 ニオイセンサ 脱臭効果 備考
原臭気 45 520 -  
脱臭後臭気 25 420 44% オゾン分解と水吸着による脱臭
参考)水吸着 30 460 33% オゾンなしの水吸着のみ脱臭

 

潤滑油 官能評価 ニオイセンサ 脱臭効果 備考
原臭気 25 430 -  
脱臭後臭気 15 350 40% オゾン分解と水吸着による脱臭
参考)水吸着 20 400 20% オゾンなしの水吸着のみ脱臭

※ニオイセンサーの測定結果はセンサーの表示(LEVEL値)であり臭気濃度ではない。
ニオイセンサーの感度特性を考慮した臭気濃度も官能評価と同等の臭気濃度であった。

◆ 結論

2種類の溶剤から発生する臭気に対して、当社のアクアオゾンと同等の脱臭処理方式により40~50%の脱臭効果を確認した。

◆ 考察

今回の実験では溶剤が少量であったため、十分な濃度の原臭気を発生させることができなかったが、脱臭の可能性は確認できた。
正確に脱臭効果を判定するためには、少なくとも臭気濃度は500以上を確保しなければならないため、実験に必要十分な溶剤を入手して追加実験を実施する。