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オゾンラボ

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ドライフォグにおけるオゾン水混合率

◆ 研究課題

オゾン水をマイクロミストにして空間に噴霧することにより、食品工場などの殺菌や各種施設の脱臭をする装置が各社で研究・開発されていますが、そのマイクロミストにどれだけのオゾンが混入されているのかを実証している企業は見当たりません。当社もオゾン水によるドライフォグを研究しており、実際にどれだけのオゾンが混入されているのかは重要な要素と考えて評価を実施していますので、その一例を紹介したいと思います。

◆ 研究ポイント(ちょっとした工夫)

空気中に浮遊するマイクロミスト中のオゾン濃度を正確に直接測定することは、現在の技術では不可能です。そこで擬似的ではありますが、密閉空間にマイクロミストが存在しない状態でオゾンガスを供給したときの室内のオゾン濃度と、マイクロミストとして同じオゾン量を供給したときの室内のオゾン濃度を比較する方法により評価しました。

◆ 研究結果

マイクロミストに気液混合されたオゾンの比率は50%以上という結果になりました。
室内にオゾンガスのみを供給した場合、室内のオゾン濃度は0.19ppmとなり、長時間人が作業するには濃度が高すぎますが、マイクロミストとして同じ量のオゾンを供給した場合、室内のオゾン濃度は0.09ppm以下であり、強力な殺菌や脱臭効果を得るとともに、同時に長時間の作業ができる環境を維持できる結果を得ました。
参考実験として、市販されている二液混合式ノズルを用いてオゾンガスと水を利用してマイクロミストを噴霧した場合、上記と同じ条件でオゾン混合率は30%でした。

マイクロミストに気液混合されたオゾンによる脱臭実験

 

オゾンガス製造装置