海藻サラダ麺のオゾン殺菌
◆ 課題
海藻サラダ麺の殺菌処理において、オゾン水による殺菌効果を評価する。
◆ 実験方法
海藻サラダ麺を洗浄ボールに投入し、濃度0.5ppmのオゾン水で所定時間洗浄する。
洗浄時間3分後と5分後に海藻サラダ麺を取出し菌検査を実施する。
比較のために水道水で洗浄した海藻サラダ麺も合わせて菌検査を実施する。
一般生菌の測定は、日水製薬のコンパクトドライを用いて下記の手順で実施する。
・海藻サラダ麺20gをビーカーに投入し、滅菌希釈水180mLで10倍に希釈後撹拌する。
・希釈水を10mL採取し、滅菌希釈水90mLを加えて100倍の希釈水とする。
・2種類の希釈液を各1mLコンパクトドライに滴下して所定環境にて菌を培養する。
・培養後に顕微鏡で菌のコロニー数を確認し、それぞれの希釈倍率を考慮して菌数を計算する。
測定手順
◆ 実験結果
一般生菌 | 100倍希釈 | 10倍希釈 | 備考 |
水道水洗浄 | 2.0×102cfu/g | 2.8×102cfu/g | 菌数は希釈倍数を考慮した換算後の数値を示す。 ※ 2パレットに1個検出=1未満。 |
オゾン水3分 | 4.0×102cfu/g | 4.9×102cfu/g | |
オゾン水5分 | 5.0×10 cfu/g ※ | 2.0×10 cfu/g |
◆ 結論・考察
海藻サラダ麺の殺菌に関してオゾン水濃度0.5ppmで3分処理した場合に明確な殺菌効果は確認できない状況であり、90%以上の殺菌(菌数1桁減少)をするためには5分以上必要と判断する。
水道水のみで洗浄した殺菌処理前の菌数に対して、オゾン処理3分後の菌数が増加した事については、サンプル抽出も含めた測定誤差と考える。