MENU

新築物件へ設備導入をご検討の方

お問い合わせ

新築物件へ設備導入をご検討の方

 
 
 

オゾンラボ

FILE
187

某胃腸薬のにおいに対する消臭効果

◆ 課題

某胃腸薬を保管している倉庫の臭いに対して、オゾンガスおよびアクアオゾンによる消臭効果を評価する。

◆ 実験方法

・某胃腸薬を三角フラスコに投入し空気を供給する
空気の供給により発生させた臭気をにおい袋に回収し臭気濃度を測定する(原臭気)
・上記と同様にして供給する空気にオゾンガスを所定濃度で混入し脱臭する
オゾン脱臭後の臭気をにおい袋に回収し臭気濃度を測定する(オゾンガス脱臭)
・次に水を貯めた三角フラスコに臭気を供給しセラミックフィルタを用いてバブリングすることにより脱臭する
この方式による脱臭効果は当社のアクアオゾンと同等の脱臭効果を得る
アクアオゾン脱臭後の臭気をにおい袋に回収し臭気濃度を測定する(アクアオゾン脱臭)
脱臭効果の確認は、臭気をにおい袋に回収し、臭覚を用いた臭気簡易評価法
(二点比較式臭袋法)による臭気濃度の測定結果を用いて評価する

脱臭効果 = 1- ( 脱臭後の臭気濃度 ÷ 原臭気の臭気濃度 )

脱臭実験装置

◆ 実験結果

脱臭効果について下記の結果を得た。

実験直後
  臭気濃度 脱臭効果
原臭気 6,700倍 -
オゾンガス脱臭 4,000倍 40.3%
アクアオゾン脱臭 400倍 94.0%
実験翌日
  臭気濃度 脱臭効果
原臭気 1,800倍 -
オゾンガス脱臭 1,200倍 33.3%
アクアオゾン脱臭 140倍 92.2%

◆ 結論

某胃腸薬の臭いに対して、オゾンガスによる脱臭効果は30~40%であり、
アクアオゾンによる脱臭効果は90%以上であった。

◆ 考察

実験直後のオゾンガスによる脱臭効果を測定した時、におい袋に0.2ppmのオゾンが残留していたため、オゾンガスによるにおいのマスキング効果を考慮して翌日すべてのにおいに対して再測定を実施した。
臭気を回収してから24時間後の測定では原臭気を含めてすべての臭気濃度は低下した。
翌日にはオゾンガス処理のにおい袋にはオゾンガスの残留がなくなっていたため、マスキング効果がない状態での脱臭効果は低下したが、アクアオゾンの脱臭効果については両日とも90%以上であった。