夏の熱中症予防は「暑熱順化」がカギ。夏バテしない体をつくる方法

体が暑さに慣れていないまま急な気温上昇を迎えると、熱中症のリスクが高まってしまいます。
夏の健康管理において重要なカギとなるのが「暑熱順化(しょねつじゅんか)」です。

暑熱順化とは、私たちの体が暑さに徐々に慣れていくプロセスのことで、
この順化が進むと、汗をかく能力が高まったり、皮膚の血流量が増えたりして、体温調節が効率よくできるようになります。

暑熱順化が進むと、以下のようなメリットがあります。

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◎熱中症の予防・リスク軽減:
体温調節機能が向上し、体内に熱がこもりにくくなります。

◎疲れにくくなる:
効率的な体温調節により、体への負担が減り、夏バテしにくくなります。

◎パフォーマンスの向上:
運動時や屋外での活動時に、集中力や身体能力を維持しやすくなります。
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では、暑熱順化はどのようにすればできるのでしょうか?

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◎軽い運動を取り入れる
ウォーキングやジョギング、ストレッチ、ヨガなど、1日30分程度の少し汗ばむくらいの運動が目安です。
汗をかくことを意識して行うようにしましょう。運動する際は、水分補給は忘れずにしてくださいね。

◎入浴する際は、ジャワ―だけでなくしっかり湯船につかる
38〜40℃くらいのぬるめのお湯に20〜30分浸かると体の深部から温まり、汗をかく練習になります。
入浴後もしっかり水分補給を行いましょう。

◎エアコンの過度な使用は控える(状況に応じて)
日中、少しだけエアコンの設定温度を上げてみるなど、無理のない範囲で暑さに体を慣らしましょう。
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体を少しずつ暑さに慣れさせることで進みますので、本格的な暑さが始まる1カ月前から行うと良いようです。

暑熱順化は、夏の健康を守るための大切な準備ですが、無理をするのは禁物です。

水分補給をこまめに行う(のどが渇いたと感じる前に飲むのが基本です!)、睡眠をしっかりとることを意識し、少しずつ汗をかく習慣を取り入れ、熱中症に負けない、丈夫な体を作りましょう。