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オゾンラボ

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153

活性炭によるオゾン分解能力評価実験

◆ 課題

活性炭ゼオコールがオゾンに対して、どれほどの分解能力があるのか実験をして評価する。

◆ 実験方法

オゾンガス発生装置で希釈されたオゾンガス濃度を50ppmになるように、オゾンモニタで測定しながら調整。
つぎに、活性炭ゼオコールを充填した管を用意する。(オゾン分解フィルター管)
充填量は120gとする。
オゾン発生装置から排出されるオゾンガスをチューブでオゾン分解フィルター管に接続する。
管の先は複数の孔が空いており、活性炭を通過したオゾンガスを直接におうことで官能的にどれだけオゾンが分解されたかを評価する。

実験写真

◆ 実験結果

オゾン分解フィルター管を通過した排出孔からオゾンのにおいはしなかった。

◆ 結論

オゾンの分解に活性炭は有効であると評価する。

◆ 考察

この実験で活性炭ゼオコールがオゾンを分解するのに有効であることは評価できたが、どんな活性炭でもオゾンに有効であるのかという疑問が生じたため、追加で性能評価実験を実施した。

◆ 追加実験方法

オゾン発生装置で希釈されたオゾンガス濃度を50ppmになるようにオゾンモニタで測定しながら調整。
つぎに、市販品である水槽用フィルターに含まれているやしがら活性炭を充填した管を用意する。
充填量は70%(80g)と100%(120g)の2パターンとする。
管の先は複数の孔が空いており、活性炭を通過したオゾンガスを直接におうことで評価する方法とポータブル式のオゾンモニタで測定し、活性炭管の通過前と通過後の濃度を下記式から算出して分解効果を評価する。

分解効果=1-(活性炭管通過後のオゾンガス濃度÷通過前オゾンガス濃度)

実験写真

実験結果

充填量(g) 濃度(活性炭管通過前)(ppm) 濃度(活性炭管通過後)(ppm) 分解効果(%)
80 50 0.1 98
120 50 0.01未満 99以上

◆ 結論

市販品である水槽用のやしがら活性炭を使用してもオゾンのにおいはしなかった。
また、ポータブル式オゾンモニタで測定した結果、充填量が80gの場合、分解効果は98%であった。
更に、充填量が120gの場合は、分解効果99%以上であった。
実験結果より、オゾンの分解に市販品であるやしがら活性炭は有効であると評価する。

◆ 考察

今回の実験では、充填量に条件を付与してみたところ分解効果に変化が見受けられた。
このことより、充填量と分解効果には関係があり、充填量が少ないと分解効果は低くくなり、充填量が多いと分解効果は高くなると考えられる。
また市販品の活性炭でも有効であることから緊急性のある場合は、この簡易型のオゾン分解フィルタ管で対応することも可能であると考える。