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オゾンラボ

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オゾン水のドライフォグによる脱臭実験

◆ 研究課題

マンションなどのごみ保管庫用の脱臭に関して、夏場はにおいの発生を抑えるためにエアコンにより室温を下げ、加えて脱臭装置を利用している。それなりに脱臭効果を得ているが、さらに効率よく脱臭する方法はないかをお客様自身で調査しており、ドライフォグを噴霧することで脱臭できないかと考えているのだが という相談を受けました。

◆ 研究ポイント(ちょっとした工夫)

ドライフォグをごみ保管庫に噴霧することにより、霧の気化熱により室内の冷却効果も期待できるし、水吸着による瞬間的な脱臭効果は期待できるが、霧の水分が蒸発してしまうと臭いが復活してしまいます。そこで霧に吸着された臭気を根本的に分解消臭するためにオゾン水を用いた霧を噴霧する方法を提案しました。

オゾン水を用いてドライフォグを生成する方法として、ノズル方式と著音波方式の2種類の試作機を作成し、臭実験を実施してお客様にその効果を評価してもらいました。

実験方法
実験スペースとして3m×5m×3mのガレージの内部をPOシートで密閉性を確保する。生ごみだけでは臭気が弱いため、アンモニアを散布して放置した状態を初期臭気とする。5分間試作機を作動させオゾンミストを噴霧することにより臭気とアンモニア濃度の変化を測定する。あわせて、庫内の残留オゾン濃度も測定する。装置停止後の5分間隔で臭気を評価し、臭気変動の推移を確認する。臭いの官能試験(0:ほぼ無臭~5:強烈な臭い)は2名のお客さまに評価していただく。

オゾン水のドライフォグによる脱臭実験

実験結果
オゾン濃度と官能評価との関連性
※ ・・・/NZ:ノズル方式による結果、・・・/MW:マイクロウェーブ方式による結果

◆ 研究成果(お客様への貢献)

2種類の試作機について両方ともに有効な脱臭効果が得られる可能性を得ましたので、次は実際のごみ保管庫でデモを実施し、適切なオゾン量の調整や間欠作動周期などを見極め、早急に製品を導入したいという評価をいただきました。
また、オゾンガスのみを噴霧した場合の庫内オゾン濃度に比べて、オゾンミスト噴霧の場合は1/3程度の低い値を示しており、残留オゾン濃度が低くなるため、急速脱臭時の安全性確保にも大きな効果を得ることができました。