大島「物欲は果てしなく」

午前4時、鵜殿のヨシ原に座り空を見上げる。

ここは、淀川の河川敷の中でも特に街灯や民家の灯りが少なく、
自分の手元さえも見えないくらいに暗い。
たまに近くを通る車の音以外には、
自分のカメラのシャッター音しか聞こえない。

そんな暗闇の中にいると、
普段考えたり感じたりしているものはどうでもよくなってくる。
空腹や寒さ、喉の渇きなどの欲求も忘れるくらいだ。
身を清められている気分になる。

1分毎に撮った写真を確認し、角度やカメラの設定を変え撮りなおす。
どうにかして、今ここにいない人にこの感動を伝えられるような写真を撮れないものかと試行錯誤する。

結局、1時間かけ撮りなおすが、
納得できるものは撮れず今回は妥協した。
後になって、構図など反省するところはあったが、
それでも自分の持つ機材では限界があると感じた。

あぁ・・・レンズ欲しい。