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オゾンラボ

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109

OILミストを含む排気脱臭

◆ 課題

樹脂成形工程で発生するオイルミストを含む排気における臭気成分の脱臭方法について、当社のアクアオゾンシステムによる脱臭効果を評価する。

◆ 実験方法

工場の排気ダクトに溜まった低粘度のオイルを三角フラスコに入れ、そこに空気を吹き込むことにより、臭気成分を強制揮発させることにより工場排気の臭気を再現する。
その排気を別の三角フラスコに供給し、オゾンと反応させることにより脱臭効果を確認する。
さらに水中バブリングさせることによる脱臭効果を確認する。
※ オゾンと水中バブリングによる脱臭効果は当社アクアオゾンシステムと同じ効果を得る。

脱臭効果の確認は、臭気をにおい袋に回収し、臭覚を用いた臭気簡易評価法(二点比較式臭袋法)による臭気濃度の測定結果を用いて評価する。
加えて、参考としてニオイセンサによる測定も実施する。

◆ 脱臭実験装置

◆ 実験結果

 

臭気発生風量
8 L/min
臭覚評価
臭気濃度
ニオイセンサ
LEVEL値
脱臭効果 備考
原臭気 780 860 強いにおい
10ppmオゾン分解 310 740 60%
オゾン+バブリング 70 470 91%

◆ 結論

樹脂成形工程で発生するオイルミストを含む排気の臭気成分に対して、当社のアクアオゾン脱臭システムを用いることにより、90%程度の脱臭効果を達成できると考える。

◆ 考察

オゾン分解による脱臭システムにおけるオゾン濃度は排気に対して10ppmが適切と考える。
5ppmでは脱臭効果が低く、20ppmとしても大きな脱臭効率の改善は見られなかった。
従って、オゾン分解のみによる脱臭については投資の割りに脱臭効果は低いと考える。
なお、バブリングとの組み合わせ時には、オゾン濃度を5ppm以下としても同等の脱臭効果を得る結果を確認できた。