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オゾンラボ

FILE
101

ミントフレーバの脱臭デモⅡ

◆ デモ課題

FILE098の考察に記載した課題について、脱臭効果を向上させる目的で、排気に対するオゾン濃度を高くするために高能力のオゾン装置を設置して脱臭効果を確認する。

◆ デモ方法

現場にアクアオゾン装置とオゾンガス製造装置を設置し、既設の排気ダクトから一部の排気を分岐してアクアオゾン装置に供給する。

既設の排気ダクトの出口臭気(脱臭処理前の原臭気)と脱臭装置後の臭気濃度を測定し、アクアオゾン装置の脱臭効率を算出する。臭気濃度の測定は、臭覚を用いた臭気簡易評価法(二点比較式臭袋法)により実施する。参考情報としてニオイセンサによる測定も実施する。さらに臭気の官能的な強さを理解するための参考情報として臭気強度も記載する。

 

 

◆ 結論

アクアオゾン装置による脱臭効果は約70%と判断する。
脱臭装置入口と出口の臭気指数については下記の測定結果を参照。

前回のデモにおけるオゾン量を増加(0.7g/h ⇒ 1.8g/h)させることにより、脱臭効果は約15%アップした。

 

測定結果

脱臭実験① 原臭気 脱臭後臭気
ニオイセンサ 690 590
臭気強度 5:強烈 5:強烈
臭気濃度測定 3000 900
臭気指数換算 35 30
脱臭効率 70%

 

脱臭実験② 原臭気 脱臭後臭気
ニオイセンサ 540 490
臭気強度 5:強烈 4:強い
臭気濃度測定 1200 400
臭気指数換算 31 26
脱臭効率 67%

◆ 考察

事前にお客様が独自に実施した臭気測定(オゾン供給なしの条件)において、原臭気の臭気指数44が脱臭後に臭気指数37になる結果を得ていた。
この結果から臭気指数を臭気濃度に変換して計算した脱臭効率は80%です。

脱臭効率はオゾンを追加することによりアップしますが、事前実験によるオゾンなしのほうが効率がよかった要因については下記が影響していると推測します。
・原臭気の臭気指数が高いほど脱臭効率は高くなる傾向にある。
・臭気成分により脱臭効果が変化する。
・排出臭気にオゾン臭が残留したことにより臭気濃度が高くなった可能性もある。
・お客様の正式な臭気測定よりも当社の簡易測定結果が低かった可能性も否定できない。