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◆ 研究課題

印刷工場の作業場や排気などでトルエンが問題となっており、その削減方法としてオゾン＋触媒による除去効果を確認する。

◆ 実験方法

トルエンを三角フラスコに入れ、空気を送り込むことで揮発させ、そこにオゾンを接触反応させた排気サンプルを回収し、トルエンの削減効果を評価する。
次に、その排気を分解触媒に通過させることにより削減効果を促進する。
参考として、排気を水中バブリングさせることによる削減効果も評価する。
削減効果は臭気強度を官能評価することで実施する。

オゾン接触＆触媒による削減実験

◆ 実験結果

◆ 実験結果

オゾン＋触媒によるトルエン除去効果は約90％を確認した。ただし、触媒への吸着による除去効果も高く、下表のとおりトルエンを供給しない状態でもトルエンの臭気は感じられた。
また、参考のために実施した水中バブリングによる除去効果は、オゾン単独での処理と同じく期待できないことを確認した。

◆ 考察

オゾン分解触媒の併用によりトルエンを削減できることに対して、触媒表面での吸着除去の可能性もあるが、低濃度の排気を通過させることにより残留トルエンは除去される。
したがって、低濃度なトルエンを排気することで触媒に吸着されたトルエンは離脱排気され、排気のトルエン濃度を平均化できると判断する。