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オゾンラボ

FILE
074

成型機から発生する白煙の除去に対する試作機デモ

◆ 研究課題

樹脂成型工場において、成型機の樹脂を入れ替えるときに発生する白煙が問題となっているが、その白煙を回収して除去する良い方法はないか という相談を受け、FILE070で実験による効果を報告しましたが、どうしても実機で確認したいという依頼を受けました。

そこで簡易的なデモ機を試作し、客先に持ち込んで、実機から発生する煙を回収して除去するデモを実施しました。

◆ 実験方法

電気集塵ユニットに白煙を送り込むように配管を設け、実機で発生する大量の白煙を吸い込むために、ブロアーとフレキダクトを設ける。
実機の白煙発生源近くにフレキダクトを取り付け白煙を回収する。
集塵ユニットの電源ON/OFFにより、集塵装置から排出される白煙の差を評価する。
追加で簡易的な活性炭フィルターを集塵装置の排出口に取り付け、臭気の差も確認する。

集塵試作機による客先での白煙除去デモ
集塵試作機による客先での白煙除去デモ

集塵試作機による客先での白煙除去デモ

◆ 結論

実際の成型機において樹脂入替時に大量に発生する白煙に対して、電気集塵装置に吸引して瞬時に回収除去できることを実証できた。
白煙は肉眼では確認できないレベルまで確実に除去できるが臭気は残留する。
ただし、対策前のような涙が出るような刺激臭ではないレベルまでは脱臭出来る。
さらに脱臭効果をあげるために、集塵装置の排気口に活性炭フィルターを設けることも有効であることも確認できた。

◆ 考察

樹脂成形機の白煙発生部のカバーを改良して白煙を回収するフレキダクトを差し込むような白煙回収構造にすること、樹脂入れ替え時に集塵装置をセットする構造にすることによって、1台の集塵装置で複数台の樹脂成形機の白煙対策が可能となる。