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◆ 研究課題

ガム製造ラインの排気におけるフレーバーの臭気が問題となっているが、オゾンで脱臭できる可能性はあるのかという問い合わせをいただきました。
お客様自身がいろいろな脱臭方法を勉強した結果、ランニングコストなどオゾンガスによる脱臭のメリットは感じているようでしたが、具体的にどの程度脱臭ができるのか？既設の設備をどのように改造しなければならないのか？が不明なので教えてほしいということでした。

現場を確認させていただいた結果、既設のダクトにオゾンガスを投入することで脱臭するのがシンプルな方法であり、設備の改造もほとんど不要となることを確認しました。
また、オゾンと臭気の反応時間を確保するために排気ダクトへのオゾン投入口を検討した結果、オゾン反応時間は7秒程度確保できることが確認できましたので、5秒間の反応でどれだけ脱臭できるかを実験することにしました。

◆ 実験方法・結果

お客様から臭気サンプルとして3種類のフレーバーを提供していただき、現場に近い臭いを再現してオゾンと接触させることにより臭気の分解脱臭を実施する。
参考として水吸着とオゾン分解の複合脱臭（当社のアクアオゾンシステムの簡易方法）を実施する。
臭気の評価は、原臭気と脱臭後の臭気に対して、それぞれニオイセンサーと官能的臭気強度および簡易的な臭気濃度測定により実施する。

オゾン分解脱臭実験

オゾン分解脱臭＋水吸着脱臭実験

◆ 結論

オゾンによるフレーバーの脱臭反応は短時間で処理できると判断します。
機械室内のダクト長における反応時間5秒程度での脱臭効果は40～50％と判断します。

短時間での反応においてもほとんど残留オゾン臭が感じれませんでしたので、さらにオゾン供給量を増加させることにより脱臭効率のアップが見込めると推測します。

実験結果