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オゾンラボ

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033

メッキに関する技術研究で発生する排気脱臭

◆ 研究課題

メッキ工程で発生する臭気の脱臭方法をいろいろ研究しているが、薬品などで処理してもなかなか高効率で安定処理できる脱臭方法がなくて困っており、薬品などが不要な脱臭方法はないか という相談を受けました。

◆ 研究ポイント(ちょっとした工夫)

複合組成で構成される臭気に対して薬品を使用した脱臭処理の場合、特定物質の脱臭に効果が高いことが原因で臭気の中和バランスが崩れて、薬品処理することにより逆に特定物質の刺激臭が強くなることがあります。今回は薬品を使用せずにオゾン水に臭気を吸着させ、吸着した臭気をオゾン分解する脱臭の可能性を実験しました。

実験方法
・お客様から提供いただいたメッキ処理液を加熱することにより強制的に臭気を再現
・臭気をにおい袋に回収してオゾンガスを供給
・所定時間経過後ににおい袋の臭いを嗅いで脱臭効果を評価
・臭気を水吸着装置を用いて脱臭してその効果を評価
・複合脱臭(オゾン水による吸着・分解)をしてその効果を評価

メッキ処理液加熱

オゾン水吸着・分解脱臭ユニット

結論:実験A(オゾン分解実験)

 

  オゾンガス脱臭 水吸着脱臭 複合脱臭
原臭気レベル 臭気強度4/強い臭い
臭気濃度換算値 = 1000
脱臭結果 臭気濃度換算 = 400 臭気濃度換算 = 200 臭気濃度換算 = 50
脱臭効率 60% 80% 95%
備 考 臭いは弱くなるが
刺激臭を感じる
甘い臭いが残る 臭いは非常に弱くなる

 

◆ 研究成果(お客様への貢献)

実験結果をお客様に報告した結果、今まで不明だった臭いの変化の問題などが理論的に理解できたことに加えて、オゾン水による吸着・分解脱臭により安定して高効率な脱臭効果が期待できるため、前向きに検討するという連絡をいただきました。