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オゾンラボ

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蒸気復水の脱臭

当研究室ではオゾン水を製造する技術を流用して、食品工場などのいろいろな水質に関する問題解決に応用展開しています。今回はその一例を紹介します。

◆ 研究課題

食品工場では水蒸気を用いた熱処理殺菌を実施しています。その工程で利用した水蒸気を純水に復活させて再利用していますが、どうしてもわずかに臭いが残留してしまうことが問題となっていました。このにおいを完全に除去することができないか?という相談を受けました。

◆ 研究ポイント(ちょっとした工夫)

水の臭いを除去する方法として、上水道などでオゾンの曝気が活用されています。ただし、排ガスが多く排出されるため、排ガス処理装置が大きくなり、コストの問題が発生します。その問題を解決する方法として、オゾンガスをマイクロバブル化することで効率よく水と接触させ、極限まで排ガスを削減できることを実際の現場で実験し、お客様に確認してもらいました。

実験装置

実験の方法としては、水蒸気から回収した再生水をサンプルとして水槽に溜め、そこに気液混合ユニットを組み込んだ水中ポンプを投入することにより再生水にオゾン混合を実施しました。
実際の設備としても、装置のサイズは大きくなりますが、基本構造は同じで再生水の回収配管に気液混合ユニットを組み込み、オゾンガス製造装置から適正量のオゾンを供給するだけのシンプルなシステムとなります。

オゾンガス製造装置から適正量のオゾンを供給する装置の図

◆ 研究成果(お客様への貢献)

オゾン水製造技術を利用することにより、短時間で確実に再生水の臭いが除去できることが確認できました。加えて排ガスも気にならない程度になることも確認でき、安心して再生水の脱臭システムとして活用できます。
後日お客様が外部機関で実施した分析結果においても臭気が完全に除去できているという分析結果だったため、「脱臭効果に非常に満足しており、導入する方向で検討する」というお言葉をいただきました。