オゾンって何?

新型コロナ感染症の対策としても少し話題になった「オゾン」。
皆さんは、どんなイメージをお持ちですか?

「こわい」「危険」など、マイナスのイメージを持たれる方も多いかもしれませんが、
実はわりと身近にある物質で、正しく利用すればとても有能な物質なんです。

オゾンは、分子記号のとおり酸素原子(O)が3つ集まった物質で、特有の青臭いにおいがあります。

「オゾンの臭いを嗅いだことがない」と思う方は多いと思いますが、紫外線を発生する誘蛾灯やコピー機、
昔のブラウン管テレビやエレベーターなどの近くで青臭いにおいを感じたことがあれば、
それは恐らくオゾンのにおいです。

そして、オゾンは自然環境にも存在しており、その1つがオゾン層です。

オゾン層は上空25km付近にあり、人間や動物などあらゆる生命体にとって有害である紫外線をカットしてくれています。
また、オゾン層以外でもオゾンは森林や山、海岸、市街地などの自然界にも非常に低い濃度で存在しています。

オゾンは、酸素(O2)に比べると非常に不安定で分解しやすく、時間が経てば酸素に戻るため、通常の化学反応では毒性のある副次物を生成しません。
オゾンの分解によって出来た酸素原子は、非常に酸化力が強く「脱臭」や「除菌」「殺菌」などの用途に用いられます。