MENU

新築物件へ設備導入をご検討の方

お問い合わせ

新築物件へ設備導入をご検討の方

中文

 
 
 

オゾンラボ

FILE
095

ホルマリンの脱臭実験

◆ 研究課題

薬品を扱う施設内の作業環境において、ホルマリンの濃度に対する規制が厳しくなるなか、ホルマリンを除去する方法について研究する。 ただ、ホルマリンはオゾンにより短時間で分解除去することは困難であり、今回はその対策方法として、一時的にオゾン分解触媒にホルマリンを吸着させ、時間をかけて分解除去できる可能性について実験する。

◆ 実験方法

・ホルマリン水溶液中で空気をバブリングさせることで強制的に揮発させる。
・分解触媒を設けたオゾンランプユニットにホルマリンを供給する。
・オゾンランプOFFの状態で分解触媒にどの程度ホルマリンが吸着されるか確認する。
・経過時間によりホルマリンが吸着される効果が変化するかも確認する。
・吸着効果が低下した場合、オゾン分解により吸着効果が復帰するか確認する。
・オゾンOFFで空気のみ通気により吸着したホルマリンが排出されるか確認する。

ホルマリンの脱臭実験

◆ 実験結果

ホルマリン吸着脱臭結果

◆ 結論

オゾン分解触媒により高濃度なホルマリンも確実に吸着することができる。ただし、短時間で飽和状態になり、吸着効果が低下する。触媒に吸着されたホルマリンはオゾンを供給しても大きな変化はみられない。しかし、吸着されたホルマリンは空気を通過させることで排出される。

◆ 考察

適切な容量の分解触媒を用いることにより、高濃度なホルマリンであっても確実に吸着することが可能となる。
またホルマリンの吸着効果が飽和する前に、空気を通過させることで、吸着効果が復活できる可能性が高いと考える。また、今回の実験でオゾンランプONによる大きな変化は見られなかったことについて、ランプユニットでの風速が早かった可能性が高いため、風速による影響の確認実験を計画している。