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オゾンラボ

FILE
090

煙のニオイが充満した車内のオゾン脱臭

◆ 研究課題

FILE074FILE083で紹介したように、電気集塵ユニットを用いて成型機や焼却炉などの煙と臭気の脱臭実験を依頼されることがあり、近くであれば車に実験装置を掲載して客先で実験をすることもあります。実験が完了して帰社するときには実験装置は油煙などがこびりついてしまい、もちろん強烈なニオイがするので窓を全開にして走行します。そのときに使用した車は数日間ニオイがこびりついて困りますし、時には自家用車で装置を運ぶときもあるので、急速脱臭することが不可欠です。

焼却炉の消煙・脱臭実験風景
焼却炉の消煙・脱臭実験風景

◆ 車内の急速脱臭手段

車の窓を閉めてにおいが充満した車内にオゾンを供給します。
エアコン内部も脱臭するために、オゾンを供給しながらエアコンを2~3分間作動させます。
エアコン停止後、15分間ほどオゾンを供給することで車内のオゾン濃度を約20ppmにします。
オゾン供給を停止し数時間放置することにより、車内のオゾン濃度はほぼ感じなくなります。
その後、普通に運転することができます。

車内の急速脱臭風景
車内の急速脱臭風景

◆ 結論

エアコンを作動させる2~3分だけは監視が必要ですが、基本的にはタイマー制御によりオゾンを車内に一定時間供給して放置するだけで確実な脱臭が完了します。芳香剤などの脱臭方法とは異なり、オゾンはニオイを確実に分解しますので、脱臭後には余計なニオイも残りません。
また車内にオゾンを充満させることにより、エアコン内部なども殺菌できます。

◆ 考察

一定以上の高濃度なオゾン装置が必要となりますが、個人でも簡単に急速脱臭が可能です。ただし、基本的には車内に臭気が蓄積する企業の社用車を夜間脱臭することをお勧めします。